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今年の有馬記念は、何と言ってもドウデュースの古馬三冠達成なるか!?。ここが一番の注目ポイントでしょう。
今回は古馬三冠レースから見えてくる有馬記念の傾向を分析してみました!
中山2500m 傾向
※出典:JRA
スタートから最初のコーナーまでの距離が短く、逃げ、先行馬は内枠が欲しい。コーナーを6回まわり、急坂を2度上るコース形態。道中はペースが落ち着く事が多い。JRA全場の中でも最大の高低差があり、スタミナとパワーが要求される。真ん中から外枠の方が成績が良い。小回りコースの為、先行の成績が良いが、粘り切るには相当のスタミナが必要で、逃げの成績はイマイチ。その分、差しが決まっている。
有馬記念 傾向
ミドル~ハイペースになる事が多い。タフなコース形態も相まって、逃げ・先行馬が苦戦。差し馬の成績が良い。ただし、勝ち馬は直線入口で5番手以内にいる事が多く、道中で位置取りを上げる必要がある。最後までバテずに走り切る事ができるスタミナと、最後の急坂を駆け上がれるパワーがある馬を狙いたい。
ピックアップデータ
過去5年、有馬記念で馬券になった馬の直近2戦のローテーションを調べてみました。
馬券になった3頭は、ジャパンカップをステップをしていましたが、それ以外の年でジャパンカップをステップにして馬券になっている馬というのはおりません。
古馬は天皇賞秋か海外、3歳牡馬は天皇賞秋か菊花賞、牝馬はエリザベス女王杯、これが王道です。
ジャパンカップ→有馬記念だと、ジャパンカップで究極に仕上げているので、有馬記念までの間隔が少し短いという事でしょう。
ジャパンカップから馬券になっている馬は、ドウデュース以外は天皇賞秋を使っておらず、余力を残したローテーションでした。
昨年のドウデュースについては、天皇賞秋、ジャパンカップで本来の力を発揮できなかった事が、有馬記念に限って言うと、ダメージが少なく、好走に繋がった可能性はあると思います。
次に古馬3冠(天皇賞秋、JC、有馬記念)で馬券になった馬達の戦績を纏めました。
まず、3冠を皆勤している馬は23年ドウデュースと19年スワ―ヴリチャードの2頭のみです。皆勤している馬自体、現代競馬においては稀な存在です。
天皇賞秋→JC、天皇賞秋→有馬記念というローテ―ションが圧倒的に多いです。3歳馬の場合は、秋華賞、菊花賞を使って、JCか有馬の1戦のみ参戦というのが一般的です。
因みに有馬記念で馬券になっていて、且つ天皇賞秋、JCのいずれかで馬券になっている馬は、オレンジ塗の5頭です。残り10頭は有馬記念以外のレースで馬券になっていない、もしくは有馬記念以外出走していません。
やはり適正、体調を考慮にして、狙いすましたローテーションを組まないと、有馬記念で馬券になる事は簡単ではないという事が分かります。
過去、古馬三冠を勝った、テイエムオペラオー、ゼンノロブロイの時代は、古馬三冠全てに出走するという馬が現在よりも多い時代でした。今ほど適正重視でローテーションを組む時代ではなかったです。
なので、ライバルも同じようにレースをこなしており、消耗していたと思います。結果、古馬に比べて、消耗が激しくない3歳馬が結構活躍していたと思います。
出走馬実績
【特記事項】
アーバンシック:24年菊花賞1着、セントライト記念1着、他
シャフリヤール:24年BCターフ3着、ドバイシーマクラシック2着、他
シュトルーヴェ:24年目黒記念1着、日経賞1着
ジャスティンパレス:24年天皇賞4着、ジャパンC5着、他
スタニングローズ:24年エリザベス女王杯1着、他
スターズオンアース:24年ジャパンC7着、23年有馬記念2着、他
ダノンデサイル:24年菊花賞6着、日本ダービー1着、他
ダノンベルーガ:24年天皇賞秋14着、ジャパンC9着、ドバイターフ3着、他
ディープボンド:24年京都大賞典2着、天皇賞春3着、他
ドウデュース:24年天皇賞秋1着、ジャパンC1着、23年有馬記念1着、他
ハヤヤッコ:24年アルゼンチン共和国杯1着、他
ブローザホーン:24年ジャパンカップ12着、宝塚記念1着、天皇賞春2着、他
プログノーシス:24年コックスP2着、QE2世2着、他
ベラジオオペラ:24年天皇賞秋6着、宝塚記念3着、大阪杯1着、他
ホウオウビスケッツ:24年天皇賞秋3着、毎日王冠2着、他
レガレイラ:24年エリザベス女王杯5着、23年ホープフルS1着、他
ローシャムパーク:24年BCターフ2着、大阪杯2着、他
まとめ
有馬記念は天皇賞秋、ジャパンカップとは問われる適正が異なりますが、ドウデュースは昨年勝っていますので、適正については問題ないです。ただ、かなり厳しいローテーションである事は間違いありません。
現代競馬では、勝てる確率が高ければ高い馬ほど、天皇賞秋プラス、JC、有馬記念、いずれか適正の高い1戦に絞って参戦というのがスタンダードです。
もし、ここでドウデュースが勝つような事があれば、今後達成する馬は現れないかも知れない快挙です。そもそも挑戦する馬自体、なかなか現れないのではないでしょうか。
天皇賞秋、ジャパンCは規格外のパフォーマンスでした。常識的には厳しいと思いますが、ここでも常識を超えるパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
最後にデータから紐解く”D(データ)推奨馬”を挙げておきます。
※【D推奨馬】12/21(土)19時頃、配信終了予定
以上、有馬記念のデータ分析でした!
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