中日新聞杯 考察 ~荒れるハンデ重賞は今年も波乱含み~

競馬

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中日新聞杯は結構荒れます。GⅠとは違う楽しみがありますね。ローカル重賞を存分に楽しみましょう。

中京2000m 傾向
※出典:JRA

直線の途中、上り坂からのスタート。最初のコーナーまでのポジション争いが重要で、内枠が有利なコース形態。バックストレッチ中盤まで緩やかな上り坂が続き、前半のペースが緩くなりやすい為、脚質は逃げ・先行が有利。3コーナー手前から直線入口まで下り坂を駆け抜け、直線途中で急な上り坂が待ち構えている。直線は約410mと長め。

中日新聞杯 傾向

スローペースになる事が多く、先行馬が有利。好走している差し馬は内からタイトに4コーナーをまわしている。枠順は1桁馬番が望ましい。大外ピンク帽は特に割引。毎年8番人気以下の穴馬が好走している。近走不振でも重賞実績馬や展開が向きそうな馬には注意が必要。近年極端な軽ハンデ、重ハンデ馬は好走していない。

各馬考察(netkeiba想定人気参照)
1人気 ヤマニンサルバム(三浦) 5.4倍
右回りでは1勝もしていないという生粋のサウスポーです。先行馬ですので、東京競馬場よりも、差されるリスクの少ない中京競馬場を得意としています。中京競馬場の通算成績(4.0.0.1)と全5勝中4勝は中京競馬場で挙げています。好走条件が揃っていますので、人気するのも理解できますが、前走オクトーバーSがかなり楽な競馬をしていますので、ここはどう走っても苦を感じる局面です。重賞では現状通用していないのも気になりますね。
2人気 キラーアビリティ(ムルザバエフ) 5.8倍
GⅠホースであり、昨年のこのレースの覇者です。実績馬ですので、今回ハンデ59キロを課せられました。挙げた戦績だけ見ると強そうですが、近走は重賞のスピードについていけてないように見えます。重馬場、不良馬場になれば一考の余地はありますが、苦戦必至でしょう。ハンデも見込まれました。良い点は鞍上のムルザバエフ騎手ですね。京都記念でこの鞍上が騎乗した時が、この1年では一番良いレースをしていました。
3人気 ホウオウビスケッツ(丸田) 6.1倍
春のクラシック戦線では、スプリングSで2着と好走しました。このレースを勝ったベラジオオペラは、先週のチャレンジCで古馬を相手に重賞勝利を収めております。先行してサッと好位をとれる競馬センスがあります。インを確保できた時はスプリングS、日本ダービー(6着)と好走しているように、重賞で通用する力は十分あります。真ん中から内枠が欲しいですね。
4人気 ピンハイ(高倉) 7.4倍
非常に軽い馬ですので、いつもより軽い54キロで出走できるのは、他馬以上にプラス材料です。鋭い差し脚と勝負根性が特徴で、3歳時は桜花賞(5着)、オークス(4着)で掲示板に載る活躍をみせました。ただ古馬になってからも馬体の成長がなく、馬体重は相変わらず400~410キロ台です。これでは古馬の重賞では厳しいですね。最近の好走は、休養明けで馬体重が大幅にプラスになった時のみです。ここは頭に入れておきましょう。
5人気 カレンルシュルブル(斎藤新) 8.1倍
着実に力をつけてきています。今年に入り、オープン勝ち、重賞で5着、3着と実績を積み上げています。追い込み馬ですので、ハマり待ちなところはありますが、イン差しもできて、外を捲っていくこともできる機動性、操縦性の高い馬です。最後の末脚も確かですので、ここでも好走は十分可能でしょう。
6人気 リューベック(吉田隼) 10.5倍
前走、中山記念では大外枠を引いてしまい、常に外々をまわらされるロスの大きな競馬でしたが、勝ち馬と0.2秒差の6着と善戦しました。メンバーもヒシイグアス、シュネルマイスターと強いメンバーを向こうにまわしての内容です。ハービンジャー産駒なので、中山が得意という事もあるでしょうが、かなり価値は高いです。後は9か月以上の間隔が空いた事、初めての中京競馬場の適正がどうかですね。
7人気 スパイダーゴールド(鮫島駿) 17.2倍
重賞初挑戦の新潟大賞典で1番人気に支持されました。それ以外も、ほとんどのレースで1、2番人気の支持を得ている期待の高い馬です。新潟大賞典(16着)は不良馬場でしたので、度外視でよいと思いますが、前走関越Sは頂けないですね。差し馬向きの流れになったので、負けた事自体は仕方ありませんが、同じ先行馬にも競り負けています。今回更に相手が強化されます。好走するのは簡単ではなさそうです。
8人気 ユーキャンスマイル(モリス) 20.1倍
58キロは恵まれたのではないでしょうか。第一線で戦える力は残っていませんが、ローカルGⅢであれば、新潟記念でも好走したように、通用する力はまだ残っています。ただ、直線がもっと長い競馬場でレースがしたいですね。今のこの馬には中京競馬場の直線は短いです。
9人気 ハヤヤッコ(幸) 20.7倍
前走、オールカマーは12着と惨敗しましたが、道中外を捲って早めに2番手まで押し上げた内容は見どころたっぷりでした。同舞台の金鯱賞でプログノーシスを始めとした強いメンバーを相手に4着と好走しています。同じだけ走れれば、ここでは能力上位です。後は58.5キロという斤量との闘いですね。
10人気 ドルチェモア(団野) 20.9倍
無傷の3連勝で朝日杯FSを制したGⅠ馬ですが、現在5連敗中、直近4戦は二桁着順です。久々のGⅡ以下の出走、ローカル競馬、初の2000m戦と陣営も短距離GⅠ路線は諦め、舵を切ってきました。ここは思考停止でヒモに入れておいた方が良いかも知れません。重視もできませんが、軽視もできないですね。
まとめ
波乱含みのメンバーが揃いました。ここは振り回しても面白いと思います。ここで挙げた以外の馬で行くと、カントル、ユニコーンライオン辺りも、十分チャンスがあると思います。
最後に私の”注目馬”を挙げておきます。
以上、中日新聞杯の考察でした!

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