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今週は牡馬クラシック最終戦、菊花賞です。近年の菊花賞は他の長距離戦と同じく、超スローペースからの直線勝負になる事が多いです。その為、ひと昔前とは問われるモノが違ってきています。少し昔の話になりますが、なかなか菊花賞を勝てなかった、ディープインパクト産駒がポンポン勝ち始めたのは、傾向が変わった影響もあると思います。
大前提として、スタミナが問われるのは当然ですが、現代競馬の長距離戦で必要なのは、超スローペースをかからずに折り合える事(操縦性が高い事)、ある程度速い末脚を使える事、この2つが重要になります。天皇種(春)を勝ったテーオーロイヤルは現代競馬における長距離戦の申し子と言ってよいでしょう。
菊花賞・万葉Sのみ行われるコース。前半のペースは、万葉Sは超スローペース、菊花賞はそれなりに流れる事が多かったが、近年は菊花賞もスローになっている。向こう正面途中から上り、3コーナー途中から下る高低差4.3mの坂が特徴。2週目の下り坂地点からレースが動く事が多い。直線は404mで平坦。3000mと長距離の為、枠順の有利不利はない。脚質は逃げ・先行が有利。差し馬はロスなくタイトに4コーナーをまわしたい。
ラスト800mまで、ゆったりとしたペースで流れ、最後の瞬発力勝負になる。スタミナだけでなく、スローペースを折り合える能力、速い末脚が必要。差し馬は、直線入口で8番手以内につけている。長距離の為、枠の有利不利はない。近年は平穏な決着も、過去は波乱が多かったレース。
菊花賞で馬券になった15頭の前走レースを見ていきます。
意外なのは、近年トレンドのダービーからの直行組が1頭しか馬券になっていません。順調に本番まで辿り着けなかった馬、ダービーで結果が出ずトライアルを経由している馬、別路線(天皇賞等)に向かう馬、こういった要因が重なっています。
今年もジャスティンミラノは天皇賞(回避)、シンエンペラーは凱旋門賞、サンライズアースは夏負けで断念、レガレイラは牝馬路線、といった感じで、ダービーからの直行はダノンデサイルのみです。
主力は神戸新聞杯、セントライト記念のトライアル組になります。注目すべき点は、両レース合わせて9頭が馬券になっていますが、勝ち馬で馬券になっているのは1頭(コントレイル)のみです。トライアルといっても、菊花賞とは距離が全く違いますので、必ずしも勝った馬が有利とは言えません。負けていても、適正が高い馬を選びたいところです。
条件戦から参戦している馬は、2200m以上の距離で勝っている事が条件になります。因みに該当の3頭(2勝クラス2頭、3勝クラス1頭)は、いずれも2200m以上の距離で2勝していました。
最後に上記の表では記載していませんが、菊花賞と関連性の高いレースとして、すみれSを挙げておきたいと思います。直近5年で実に4頭(キセキ、クリンチャー、サトノルークス、アリストテレス)が馬券になっています。しかも人気薄で馬券になっている馬が多いので、ここで挙げておきます。
因みに今年のすみれSで馬券になっている馬は、サンライズアース(回避)、ジューンテイク(回避)、メリオーレム(出走)となっています。
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