ジャパンカップ 有力馬考察 ~外国馬の取捨てよりも、天皇賞組の取捨てが鍵です!!~

競馬

TORです。ご覧頂きありがとうございます。

ご存じの方も多いかと思いますが、今年はハイレベルな外国馬が参戦しますので、改めましてジャパンカップにおける外国馬の立ち位置について触れておきたいと思います。

第1回~11回までの成績は、日本馬2勝、外国馬9勝と、外国馬が圧倒的に強い時代が続きました。

しかし、その後は徐々に状況が変わり、外国馬の勝利というのは2005年アルカセット以来20年近く出ておりません。馬券内においても2006年ウィジャボードの3着以来出ていないですね。理由は大きく2つあると思います。

一つ目は日本の超高速馬場です。世界を見渡しても類を見ない速さですので、他の国とは好走する為の適正が全く異なります。外国馬は超高速馬場を走れる仕様になっていません(パワー豊富で重厚な身体になっています)。これにより、強い外国馬が徐々に参戦しなくなりました。全く適正が違うレースに参戦しても、勝てる見込みがないですからね。

二つ目は日本馬のレベル向上です。今や日本馬のレベルは世界レベルです。競馬の本場、欧州、アメリカでも輝かしい成績を残しています。世界レベルの馬がホームで、万全の状態、得意な舞台で、海外馬を迎え撃つわけですから、日本馬が勝つのも頷けます。

そういった事も踏まえて、今週は検討していければと思います。




有力馬考察(netkeiba想定人気順)
1人気 ドウデュース(武豊) 2.2倍
前走はビックリしました。生まれながらのスターホースですね~。節目、節目でしっかり結果を残しています。おそらく今回この馬にとって鬼門のGⅠ1人気という事になりそうです。GⅠを1人気で勝った事がない馬ですからね。そもそも前走の追込み競馬で、大きなストレスを残しております。今回は凡走のターンです。人気のある馬なので、あまり悪い意見は言いたくありませんが笑、ここで走るなら、過去もっとGⅠ勝利、好走を積み上げていなければ、辻褄が合わないですね。良くて3着までだと思います。
2人気 チェルヴィニア(ルメール) 2.6倍
昨日のデータ分析でも紹介しましたが、3歳牝馬は本当に強いです。過去の歴史が証明しています。この馬は長期休養明けの桜花賞以外、生涯で連対を外した事がなく、過去JCで好走した3歳牝馬にも引けを取らない実績を残しています。秋華賞で1人気を背負って勝ち切った事も大きいです。これで一定の格も保有しました。ブレイディヴェーグ、レガレイラと同じサンデーレーシングの馬は出走してきません。当初、出走を予定していたリバティアイランドも香港に向かう事になりました。3頭共、このレースに対する適正は十分あったと思いますが、この馬がサンデーレーシングの代表という事です。真ん中から内枠を引いたら、逆らえない存在だと思います。
3人気 ジャスティンパレス(Cデムーロ) 9.3倍
天皇賞秋はよく頑張りました。健在ぶりをアピールしましたね。外に進路があれば、もっと際どいレースが出来ていたと思います。ただ、鮮度の無いディープ産駒ですので、リフレッシュされた休み明けが一番走るタイミングです。前走以上の走りを求めるのは厳しいと思います。ドウデュースもそうですが、この馬も宝塚記念でかなりの苦を味わっての天皇賞参戦でしたので、絶好の走り頃ではありました。ただ、そもそもの能力が上位の存在ですし、天皇賞はスムーズさを欠いての4着です。勝つまでは難しいと思いますが、他馬が走らなければ、馬券内はあると思います。
4人気 オーギュストロダン(ムーア) 9.9倍
BCターフ含むGⅠ5勝を挙げているワールドクラスの名馬です。久々の超大物外国馬の参戦ですね。ただ、冒頭で書いた通り、そういった馬でも好走が難しいのがジャパンカップです。本来であれば、人気を吸ってもらって”切り”でよいと思います。ただ、この馬は、ありとあらゆる記録を塗り替えてきた日本競馬の申し子ディープインパクト産駒です。そこが過去の外国馬との大きな違いです。この馬は、ここをどう判断するかにかかっています。ディープ産駒の一番の特徴は”鮮度”です。鮮度がある時は、大きな困難を乗り越えてきます。初のアメリカでの競馬だったBCターフも抜群の鮮度を追い風にして勝ち切りました。今回も初の日本競馬という事で、ピチピチの鮮度を持っています。実は今年に入って鮮度切れを起こしてきており、1勝しかしておりません。国内よりも寧ろ、こちらの方がチャンスがあるかも知れませんね。
5人気 スターズオンアース(川田) 12.3倍
前走、ドバイシーマクラシックで生涯初めて馬券を外しました。直線は全く粘れず、そういった姿を始めて見ました。判断が非常に難しいですが、初の海外であった事、昨秋の激走を考えれば、一定の言い訳はつくと思います。昨年のジャパンカップではイクイノックス、リバティアイランドに次ぐ3着、有馬記念はドウデュースに次ぐ2着と現役屈指の実力がある事は誰しもが認めるところです。天皇賞秋は蹄の不安で回避し、秋初戦になりますが、ローテーション的には寧ろ天皇賞組より上と見たいですね。
6人気 ソールオリエンス(横山武) 17.5倍
前走はこの馬が苦手とする直線の瞬発力勝負になってしまいました。ただ、敗れはしましたが、いつもよりも前目の中団でレースを進め、直線も他馬にキレ負けしてしまいましたが、この馬なりに最後まで脚を伸ばして、0.4秒差の7着は悪い内容ではありません。寧ろ成長を感じさせる内容だったと思います。大箱の東京競馬場は向いているなと改めて思いましたね。天皇賞のような競馬をできるのであれば、今回の方がこの馬向きの流れになる可能性が高いと思います。GⅠでは重馬場専用と決めつけるのは、まだ早いと思います。



まとめ
外国馬の取捨もそうですが、もっと重要なのは、出走馬の中で大きなウエイトを占めている天皇賞組の取捨だと思います。
過去、天皇賞(秋)→ジャパンカップを連勝した馬は、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、ゼンノロブロイ、アーモンドアイ、イクイノックスの5頭だけです。
両レースとも好走する為には、圧倒的な能力、ピークを維持する調整力等、様々な要素が求められます。8割の力でも勝てるスーパーホースでもない限り、両レース共好走する事は至難の業です。
天皇賞凡走組、天皇賞パス組の方が、ここにピークを持っていける可能性は高いでしょう。過去の勝ち馬を見てもらえば、納得してもらえると思います。
最後に”注目馬”を挙げておきます。
※【注目馬】11/23(土)19時頃、配信終了予定
以上、ジャパンカップの有力馬考察でした!



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